■ ST202後期型の特徴

 平成5年にフルモデルチェンジしたセリカはST20系と呼ばれ、SS-1、SS-2がラインナップされました。SS-1は低燃費モデル、SS-2がスポー ツモデルです。翌年にはGT-FOURとコンバーチブルがラインナップされ、マイナーチェンジを繰り返して平成11年まで生産・販売されました。

■ ST202 SS-3後期型の基本スペック

 後期型SS-3の基本的なスペックです。セリカはST16系以降、FFを基本としているため、あまり走り屋さんには好まれていません。また、車両重量も重 く、さらにSS-3にはLSDが採用されたために最小回転半径もSS-1、SS-2の5.2mに比べて30cmほど長くなってしまいました。

▼ST202系後期型の基本スペック
車両重量
1210kg(オートマは1240kg)
最小回転半径
5.5m
最高出力(PS)
200/7000
最大トルク(kg・m)
21.0/6000
ミッション
5速マニュアル
または
4速オートマチック
駆動形式
FF(前輪駆動)
■ ST202後期型のボディカラー

▼ST202後期型のボディカラー
 
カラー名
カラー番号
  
スーパーホワイト2
040
 
シルバーメタリック
199
 
ブラック
202
 
スーパーレッド4
3L2
 
ライトグリーンメタリック
6R0
 
ブルーマイカメタリック
8L5
 マイナーチェンジで後期型に採用されたボディカラーです。表の上から4色までは中期型と共通で、ライトグリーンメタリックとブルーマイカメタリックが追加されました。ただ、ライトグリーンメタリックは不人気な色だったため、半年ぐらいでカタログからも消えてしまいました。ある意味、超希少色です。

■ ST202 SS-3 後期型マイナーチェンジでの変更点

 後期型でもっとも特徴的なのは、SS-2、SS-3、コンバーチブルの3S-GEエンジンの吸気バルブにVVT-i(連続可変バルブタイミング機構)が装 備されたことです。これより最高出力は200馬力を誇るようになりました。このVVT-iはアルテッツアでは排気バルブにも装備され、さらにパワーアップ しています。
 SS-3を実際にシャシダイに乗せて馬力を測定したことがありますが、174馬力でした(悲)。なお、VVT-iエンジンはダイレクトイグニッションの ため、シャシダイの測定装置で点火タイミングを採ることができず、最大トルクは測定できませんでした。

 VVT-iエンジン搭載車には、メーターパネルにホワイトメーターが採用されました。ライトを点灯すると、文字盤が赤く光ります(その他のセリカは緑色)。

■ その他

 喫煙者のかたがいつも「うおーッ!」と怒るのは、灰皿の位置です。ST20系の灰皿は、写真のようにシフトレバーの少し手前で…すっごく使いにくい位置です。どのクルマも同様に使いにくい位置だと思うんですけどね。

  しかも、ドリンクホルダーはこのように引き出して使うため、もはや灰皿として機能しません。どーしようもないので、もっぱら「バファリン入れ」として活用しております。たぶん、灰皿の位置がいちばん最後に決められたんじゃないかなーって思います。