■ パワーFC、FCコマンダー装着

■ 動機

 吊るしのECU、ANALYSEを使用してきましたが、ブースト1.3までの燃調マップとリミッターカットしか効能がないのを物足りなく感じ、ECUを検討しました。手元に純正ECUが無い場合は、選択肢はフルコンしかありません。そこで、パワーFCに交換しました。

■ 作業内容

速い、安い、旨いをモットーにしている松本自動車で、今度はパワーFCとFCコマンダーを装着していただくことにしました。松本自動車は稲城大橋(200円)のすぐそばにあるお店です。どんな車種でもオッケーなので、みなさん訪れてください。
装着後のパワーFC。

ST205のパワーFCはA'PEXiのスペシャル品で、SW20用の中身を書き換えて制作するそうです。また、このスペシャル品は半分特注のような製品ですので、必ずA'PEXiディーラーによる現車合わせが義務づけられています。A'PEXiでも正規のパワーFCほどたくさん制作しているわけではないので、入手したい人は早めにどうぞ。FCコマンダーはフルコンなので、純正のECUは手元に残ります。

FCコマンダーはこの位置に装着。

FCコマンダーはパワーFCのモニタ、セッティングを行うコントローラです。右手でピコピコいじれる取り付け場所を探したのですが、うまい場所はここしかありませんでした。ドリンクホルダー兼灰皿は生かしてありますので、タバコも吸えます。喫煙者には最重要課題です。

バージョン情報表示。

パワーFCとFCコマンダーのバージョンを表示します。みなさんのバージョンはいくつでしょうか?

モニターモード。

上からインジェクター開弁率、吸気温度、ブースト圧、水温を示しています。このほかにも速度、回転数、電圧など10項目をモニターでき、表示モードも3モードあって画面に2、4、8項目を表示できます。この写真は4項目表示モードです。

電卓用意。フロントパイプとマフラーを交換したので、EVCのブーストを再セッティングしなければなりません。FCコマンダーでブースト圧のピーク値が表示されるので(上の写真だと1.24kg/cm^2)、とっても便利です。HKSのEVCはmks単位系なのでPa。A'PEXiのFCコマンダーは昔ながらのkg/m。計数を掛けて単位を合わせ、実際に走行してEVCの調整を行います。
マップモード。それぞれの軸が圧力と回転数を示した燃調マップです。使用した箇所が黒く塗りつぶされ、これをもとにパワーFCのセッティングを行います。

■ 交換の効果は?

 パワーFCを装着後に走行してみましたが、いままでシフトチェンジ時にマフラーから「バフッ!」という爆発音がしていたのですが、それがなくなりました。燃調マップがANALYSEよりもうまくできているようです。また、ブーストの立ち上がりも以前よりも速いような気がしますが、これはフロントパイプ交換の効果もあるのでなんとも言えません。実際にトルク・馬力が上がっているかどうかは、わたしの体感よりもシャシダイに乗せて計測し、客観的なデータを報告したいと思います。
 FCコマンダーで各項目をモニタできるのがうれしいですね。いままで水温計をつけようかどうか悩んでいたのですが、FCコマンダーで水温をモニタできるので、その必要がなくなってしまいました。ただ、FCコマンダーはデジタル表示なので、パッと一瞬で見るならアナログ式のメーターが欲しいところです。ちなみに、回転数とスピードを表示してみましたが、あまりにも数値の変動が激しいのでマトモに読みとることができませんでした。ピーク値のみ利用するって感じでしょうか。
 パワーFCのセッティングですが、購入したドライバーがFCコマンダーに数値を入力して変更できるのですが、エンジンを壊す可能性が非常に高いので、素直にA'PEXiにセッティングをお願いした方が賢明です。トルク重視、馬力重視などリクエストすることも可能です。
 最後に余談になりますが、A'PEXiの社長はHKSの社長と兄弟です。HKSのF-CONである問題が発生し、HKSを出てA'PEXiを設立し、パワーFCを制作したそうです。

■ 交換の費用など

・アペックス パワーFC、FCコマンダー \146,475
・交換時の走行距離…27426km (まだライトチューンの範囲です)