■ ST205後期型の特徴

 平成6年にST205(GT-FOUR)が登場。ST202とともにマイナーチェンジを繰り返し、平成9年12月が最後のマイナーチェンジとなりました。ST205の基本的な仕様については、ほかのホームページに山ほどデータがありますので、ここでは最後のモデルである後期型について詳しく紹介します。

■ ST205後期型の基本スペック

  後期型GT-FOURの基本的なスペックです。ABSの装備、エアロの変更等により初期型〜中期型〜後期型で若干重量は異なりますが、「重い」「出足が悪い」「小回りが利かない」ってことは共通です。ブーストは3500回転ぐらいから利きはじめ、5000回転ぐらいまで30kg前後を維持するので、狂ったような加速が楽しめます。

▼ST205系後期型の基本スペック
車両重量
1390kg
最小回転半径
5.6m
最高出力(PS)
255/6000
最大トルク(kg・m)
31.0/4000
ミッション
5速マニュアル
駆動形式
4WD(4輪駆動)
■ ST205後期型のボディカラー

▼ST205後期型のボディカラー
 
カラー名
カラー番号
  
スーパーホワイト2
040
 
シルバーメタリック
199
 
ブラック
202
 
スーパーレッド4
3L2
 
ライトグリーンメタリック
6R0
 
ブルーマイカメタリック
8L5
 マイナーチェンジで後期型に採用されたボディカラーです。表の上から4色までは中期型と共通で、ライトグリーンメタリックとブルーマイカメタリックが追加されました。ただ、ライトグリーンメタリックは不人気な色だったため、半年ぐらいでカタログからも消えてしまいました。ある意味、超希少色です。

■ ST205後期型マイナーチェンジでの変更点

ライトのロービームがプロジェクター式になり、明るくなりました。中期型まではライトポッドがスリガラスみたいでしたが、後期型ではこのように素通しです。バルブはH1を使用します。ガラス右側のアミみたいになっている部分が車幅灯です。

ライトのハイビーム。こちらも素通しになりました。あまり街乗りで使用することはありませんが、峠道などではとても役立ちます。
後期型で復活した大型リアウイング。ゲタ部分には「GT-FOUR」というエンブレムがシールで貼ってあります。このリアウイング自体は後期型SS-3と共通部品です。
リフト右側部分に「CELICA」のエンブレムがありますが、左側の「GT-FOUR」エンブレムは後期型では無くなりました。そのせいで、後方から見るとSS-3とGT-FOURの区別がつきづらくなりました。燃料タンクが車体下に飛び出しているほうがGT-FOURです。
シートベルトを装着しないときに出る警告サイン。中期型では点灯式ですが、後期型ではチカチカと点滅式になりました。
エアバッグ内蔵ステアリング。後期型では3本スポークになり、真ん中のエアバッグ内蔵部分も小型化されました。
ABSコンピュータの16ビット化。よく効くのかどうかは知りません。トヨタは「スポーツABS」と呼んでいます。
アルミ製スカッフプレートの追加。キラキラ輝いてキレイに見えますけど、いちばん傷つきやすい部分です。

シートのデザインの変更。4型では赤色のヘンな模様になりました。たいした変更ではありません。

ちなみに、お尻の部分が収まるようにへこんでいますけど、へこんでいないと天井に頭がぶつかります。セリカは5人乗りですので真ん中にも座れるのですが、写真のようにへこんでいません。当然、とても窮屈です。「拷問席」と呼んでいます。

センターコンソール色の変更。写真のように銀色っぽい色になりました。たいした変更ではありません。

ツイーターが追加されて6スピーカー化。

中期型まではドア、後部座席の4スピーカーでした。

シフトノブのデザイン変更。皮巻きで、赤いステッチで留めてあります。ステアリングも同様の処理をしていますが、こういうクルマを選ぶ人は自分の使いやすいステアリングとシフトノブにすぐ交換するので、残念ながら効果の薄い変更といえるでしょう。